~日本発のOSSとして、初の認定~

 トレジャーデータ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三橋 秀行、以下:トレジャーデータ)が提供するクラウド型データマネージメントサービス(DMS)「トレジャーデータサービス」の機械学習ライブラリ「Hivemall(ハイブモール)」が、9月、日本発のOSS(Open Source Software :オープン・ソース・ソフトウェア)としては初めて(当社調べ)、米国Apache(アパッチ)ソフトウェア財団(ASF)の育成プロジェクトに認定されました。

 「Hivemall」は、トレジャーデータの社員が2013年10月に公開したOSSで、トレジャーデータは、2016年2月から「トレジャーデータサービス」の機械学習ライブラリとして採用されています。「Hivemall」は、Hadoop(ハドゥープ)(*1)やSpark(スパーク)(*2)上で、複数の言語を使い分けることなく、機械学習に関する全ての処理を「SQLクエリー」を使って実行することができるソフトウェアです。このように、プログラミング言語に依存せずに、全ての処理を「SQLクエリー」で行う点が、他のHadoopおよびSpark用の機械学習ライブラリとは異なり、「Hivemall」の最大の特徴になっています。

 ASFは、Webサーバーの「Apache」やJavaアプリケーションサーバーの「Tomcat(トムキャット」、「Hadoop」、「Spark」等の主要なOSSの開発の中心となっている非営利組織です。ASFが正式プロジェクトとして認定し、開発を進めることで、業界における主要OSSとして広く普及される可能性が高まると言われています。「Hivemall」は、今後、ASFでの育成プロジェクトとしての研究を経て、正式プロジェクトとして認定される可能性があります。

(*1)Hadoop:
大規模データを効率的に分散処理・管理するためのJavaソフトウェア基盤。オープンソースソフトウェアとして公開されている。Yahoo! 社の多くの技術的支援により開発が進められ、ASFのトッププロジェクトに位置付けられている。数千ノードおよびペタバイトクラスのデータの処理が可能。

(*2)Spark:
カリフォルニア大学バークレー校で開発が開始され、2014年にASFに寄贈された分散処理のフレームワーク。HadoopがJava言語で作られているのに対してSparkはJavaの派生言語であるScalaで作られている。

(参考)
トレジャーデータとは・・・
2011年12月、米国シリコンバレーに設立された米国トレジャーデータ社は、企業が扱う大量のデータを、リアルタイムで収集、統合するための仕組みである「ライブ データ マネージメント(LDM)プラットフォーム」を提供しています。大容量の購買取引データやWeb閲覧データ、各種のアプリケーションやモバイル端末のログデータ等、様々な非構造化データに対応しており、一定の月額課金で収集・保管・分析および他のマーケティングツールやサービスに連携しています。さらに、センサーデータやマシンデータ等、IoT分野におけるビッグデータへの対応も強化しています。日本では、2012年11月に国内の事業開発および技術開発の拠点としてトレジャーデータ株式会社を設立、また、2015年1月にソウル支社を開設、アジア太平洋市場における本格的な事業展開を開始しています。

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