Treasure DataConnected World 2024
イベントレポート
未来を創る、顧客データ活用の新たなステージへ
2024年11月21日、トレジャーデータ株式会社はグランドハイアット東京にて「Treasure Data Connected World 2024」を開催した。
本イベントのテーマは「未来を創造していく、開かれた世界へ」であり、昨年を大きく上回る1300名以上の登録者数を記録。
ビジネスリーダーが一堂に会する中、顧客データ活用の新たな可能性を探り、次世代のイノベーションを紹介する場となった。
オープニング:新CMO 宮野淳子が語るビジョン
イベントの冒頭では、11月1日にトレジャーデータ株式会社のCMOに就任した宮野淳子が登壇し、新たなチャレンジに対する意気込みを語った。
宮野は、「顧客体験を中心に据え、最適なタイミングで最適な内容を届けるコミュニケーションを実現することが、ビジネス成長を加速させる」と述べ、参加者にインスピレーションを与えた。また、「Connected Customer Experience」というビジョンの重要性についても強調し、「顧客データ活用を進化させることで、ビジネスと顧客の関係性を再定義する」と語った。
基調講演:創業者 芳川裕誠が語るトレジャーデータの歴史とビジョン
基調講演の第1部では、創業者の一人である芳川裕誠が登壇した。芳川は、トレジャーデータ設立当初の苦労や創業時の理念について振り返った。「トレジャーデータは当初、マーケティングテクノロジー企業ではなく、データベースソリューションの提供を目的としていたが、顧客からのフィードバックを基に進化を遂げてきた」と述べた。
また、芳川は「顧客中心主義こそがトレジャーデータの核であり、顧客から学ぶ姿勢が今日の成功を築いている」と強調した。日本人3人による創業時の挑戦から、現在世界各国で採用されるまでの軌跡を語り、「今回提供を開始するAI関連新製品も、顧客の声に耳を傾けたからこそ生まれたもの。世界のマーケットで勝つためには、顧客に寄り添い続ける姿勢が不可欠である」と結論づけた。
基調講演:太田一樹が語る最新イノベーションと未来
基調講演の第2部では、創業者の一人で現CEOの太田一樹が登壇し、最新技術を活用したイノベーションと新製品について発表した。
詳しくはこちらのYoutubeをご覧ください。
主な発表内容
- マーケティング・コパイロット
顧客データに基づいたインサイト抽出や可視化により、ターゲットセグメントの作成、キャンペーン設計を迅速化する、AIを搭載したチャット形式のインターフェース。マーケティング業務の効率を劇的に向上させる新製品である。 - AI Emailスタジオ
セグメントに応じたメールやキャンペーンコンテンツを自動生成するツールで、パーソナライズの効率化を実現する。 - AI フレームワーク
顧客データを活用した独自のエージェントを作成可能とするプラットフォーム。業務の幅広い活用が可能になる。
太田は、「これらの新技術により、顧客データ活用の次世代へと進化することが可能であり、企業が持つ競争力を飛躍的に高める」と述べた。また、これらのツールは「顧客とのエンゲージメントを深め、企業と顧客の間に新たな価値を生み出すこと」を目的としていると語った。
先進的な取り組みを行う企業による13のセッション
ブレイクアウトセッションでは、各業界のリーディング企業とトレジャーデータのパートナー企業による対談形式で、計13のセッションが行われた。これらのセッションでは、さまざまな業界の課題に応じた実践的な事例が共有され、参加者にとって有益な学びの場となった。
セッション後には、登壇者と参加者が交流する時間も設けられ、業界を超えた意見交換が行われた。満席のセッションも多く、新たな知識や視点を得る場として参加者に高く評価された。
ネットワーキングパーティ
イベントの最後には、熱気あふれるネットワーキングパーティが開催され、参加者同士の活発な交流が繰り広げられた。会場内では名刺交換や意見交換が盛んに行われ、新たなビジネスチャンスの芽が次々と生まれる場となった。
また、トレジャーデータのブースではAI関連の新製品のデモを行っていた他、スポンサーブースも多くの来場者で賑わい、トレジャーデータ社員やスポンサー企業の専門家と直接対話する姿が目立った。参加者たちは最先端の技術に触れ、その可能性に期待を膨らませていた。
Treasure Data Connected World 2024は、顧客データ活用の未来を共有し、多くの参加者とともに新たな可能性を探る場となった。
本イベントを通じて、トレジャーデータの革新的な製品や顧客中心のアプローチが注目を集めたが、これはすべて顧客企業の成功を支えるための第一歩である。これからも、顧客体験の進化を支援し、より多くの価値を提供できるよう努めていきたいと考えている。