このたび、トレジャーデータがソフトバンク・ビジョン・ファンド2*に正式に参加したことをお知らせします。2020年7月の発表にあるように、トレジャーデータはArmのコア事業である半導体IPライセンス事業から分離し、独立した事業会社として運営してきました。
このプロセスは2021年6月25日に完了し、当社はソフトバンク・ビジョン・ファンド2のポートフォリオの一部となり、顧客体験を向上させる価値あるインサイトを提供すべく、また、急速に変化するカスタマーデータ・プラットフォーム(CDP)市場でさらなる成長を続けるべく、資金と支援を受けることになりました。
創業以来、トレジャーデータは顧客企業の声に真摯に向き合い、顧客企業のビジネスにおける成功のためにCDPの開発・提供に尽力しています。昨今の世界的な新型コロナウイルスの大流行や競争の激化によって、企業はデジタルトランスフォーメーションの実行を加速し、デジタルによるよりよい顧客体験の提供を強化しています。さらに、顧客の成功のためには多種多様なデータを活用する必要があり、それを支える基盤技術としてのCDPに注目しています。
この急速な成長と市場の需要に対応するために、創業時のリーダーである太田 一樹、芳川 裕誠、Dan Weirich(ダン・ワイリック)が復帰したこともお知らせします。
まず、Pankaj Tibrewal(パンカジ・ティブレワル)の後任として、太田 一樹が当社のCEO(最高経営責任者)に就任します。太田は、トレジャーデータの創業時にCTO(最高技術責任者)を務めました。それ以前の2009年には、世界最大のHadoopユーザーグループを共同設立しています。長年にわたるオープンソースの提唱者であり、Fluentd、Embulk、Messagepackなど数多くのオープンソースソフトウェアの開発と普及に貢献しています。Pankajのリーダーシップを受け継ぎ、太田はビジネス及び製品戦略を担当します。
また、 芳川 裕誠がトレジャーデータの取締役会長に就任します。芳川はトレジャーデータの創業者であり、創業時にはCEOを務めました。トレジャーデータ創業以前には、レッドハットでエンジニアとしてキャリアをスタートし、後にビジネス開発や製品マーケティングに転身した、オープンソースソフトウェアビジネスのベテランです。トレジャーデータ設立以前は、三井物産のベンチャーキャピタル部門である三井ベンチャーズに所属し様々なソフトウェア投資をリードしました。芳川は太田とともに、全体のビジネス戦略を担っていきます。
最後に、Dan Weirich(ダン・ワイリック)が最高財務責任者(CFO)/最高執行責任者(COO)として再就任します。Danは2014年から2018年まで同社のCFOを務めました。トレジャーデータ参画前には、8×8において10年間勤務し、社長兼CFOを務めました。Danは、主にビジネスと財務業務をリードします。
トレジャーデータに蓄積されたデータはあらゆる体験の基礎であり、企業はデータから様々な洞察を得て、顧客一人ひとりに適したサービスを提供することが可能になります。
太田、芳川、Danの3人は、企業が膨大なデータを活用してビジネスに大きな成果を生み出すために、解決すべき課題を熟知しています。
SaaSビジネスを成長させてきた豊富な経験と、テクノロジーの巨人であるソフトバンク・エコシステムからのサポートにより、私たちトレジャーデータは次の段階を目指します。
*ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(以下、SVF2)が一部の投資先企業に投資するために、ソフトバンク・グループ株式会社が出資しています。
ここに含まれる情報は、情報提供のみを目的として作成されたものであり、SVF 2を含むいかなるファンドの合資会社持分の販売提案や購入提案の勧誘を行うものではありません。
SVF 2はまだ外部でのクロージングを行っておらず、潜在的な第三者投資家はクロージング前にSVF 2の投資に関連する追加情報を受け取ることになります。
2021年7月14日